ゴア®ハイパーシート®ガスケットは、柔軟性、耐薬品性、耐熱性、そして加工のしやすさで、

多様な業界のシーリングのニーズに応えてきました。

この記事では、25年以上ゴア®ハイパーシート®ガスケットの加工・販売をしている有恒商会が

基本情報だけでなく、実際に手がけてきた問題解決事例や

加工事例について加工メーカーの視点でわかりやすく説明しています。

「ゴア®ハイパーシート®ガスケットって何?」という方や、

「実際の加工事例を画像で見たい!」

「どんなユーザーにどのように活用されるの?」

という方は、ぜひ読んでみてください。

ゴア®ハイパーシート®ガスケットとは

ゴア®ハイパーシート®ガスケットは、シール材として優れた汎用性と性能を持つPTFE

(ポリテトラフルオロエチレン)樹脂を高度な特殊加工技術により、

柔軟で強靱な繊維構造にしたシート状のシール材です。

従末のPTFEシートに比べて、非常に柔らかく、加工もカッターナイフなどで簡単に行えます。

柔らかい素材のため、密着性が高く、少々の不整面や締付力のとりにくい材質のフランジにも

使用でき、あらゆる用途のシーリングに威力を発揮します。

原反シートは最大1,500mm × 3,000mmのサイズとなっており、

幅広いフランジ径や複雑な形状にも容易に対応できます。

さらにPTFE100%ですので耐薬品性、耐熱性に優れ、しかも無毒。

きわめて過酷な腐食条件下や、半導体装置等のクリーン度が末められる条件下においても確実なシーリングが可能です。

有恒商会では各厚みの1500㎜×1500㎜の原反在庫を持っています。

在庫があればすぐに原反発送・ご希望の形状に加工が可能です。

※在庫状況については随時変動しますので、お問い合わせいただけますと幸いです。

当社営業担当が確認し、在庫確認およびお見積りをさせていただきます。

▼ ゴア®ハイパーシート®ガスケットについて詳しく知りたい方はこちら!

ゴア®ハイパーシート®ガスケットの問題解決事例

ここでは、ゴア®ハイパーシート®ガスケットの問題解決事例について紹介します。

フッ素ゴム(バイトン 4D)Oリングからハイパーシートへの切り替え

問題点

お客様は従来フッ素ゴム(バイトン 4D)のOリングを使用していましたが、

メチルピロリドンによる劣化が問題となっていました。
そこで、PTFE(テフロン)の切削 Oリングに変更してみましたが、
硬すぎて適切なシールが難しく、漏れが発生してしまいました。

有恒商会からの提案

「ゴア®ハイパーシート®ガスケット」をドーナツ形状にカットするという提案をしました。

ハイパーシートは規定寸法より厚めのものを選定し、締め付けの際に潰してシールすることで

漏れることがなくなり、耐久性が向上しました。

もっと詳しく読みたい方は以下記事へ!

酸洗槽カバーを塩ビからハイパーシートへ切り替えて長寿命化!

問題点

お客様が製造している酸洗槽の蓋のカバーに軟質塩ビを使用していましたが、
酸雰囲気の影響により劣化・硬化しやすい状況でした。

有恒商会からの提案

酸洗槽の蓋のカバーの材質としてゴア®ハイパーシート®ガスケットを提案しました。

現在、納入して3か月以上経過していますが、劣化することなく使えています。

有恒商会では縫製加工も可能ですので、原反サイズではカバーしきれないサイズでも

縫製することで大きなサイズのカバーを作成することができます。

もっと詳しく読みたい方は以下記事へ!

ゴア®ハイパーシート®ガスケットの加工事例

有恒商会では、ハイパーシートを加工できる設備を複数持っており、様々な加工実績がございます。

1個からの多品種小ロットでも、数千~数万個でも対応可能です。

ここでは、有恒商会が今まで手掛けた加工事例を紹介します。

【打ち抜き加工】ビク型(トムソン型)でプレス

お客様の希望形状で作成したビク型(トムソン型)をプレス機に取付けて

打ち抜き加工が可能です。

打ち抜き加工設備は、横浜事業所(クリーンルーム)・富士事業所(一般環境)のどちらにもあります。

半導体関連・クリーンさを必要するお客様に対しては横浜事業所のクリーンルームで、

クリーン度を必要としないお客様には富士事業所の一般環境で加工の対応をしています。

打ち抜き加工についてもっと知りたい方は以下記事へ!

【カッティングプロッター加工】型不要!小ロット向き

当社の横浜事業所のクリーンルーム内にはカッティングプロッターがあります。

形不要で加工ができますので、試作や少量のスポット品を製作する際に使われます。

加工可能な最大寸法は1500㎜×1500㎜です。

カッティングプロッター加工についてもっと知りたい方は以下記事へ!

【アニール加工】乾燥炉での熱処理で寸法安定!

ゴア®ハイパーシート®ガスケットは耐熱性に優れているものの、

シート自体に残留ひずみがあり、熱がかかる環境で使用すると変形が発生することがあります。

そのため、原反をカット加工する前に乾燥炉でアニール処理をしておくことで

加工後、実際に使用する際に変形するのを防止します。

アニール加工についてもっと知りたい方は以下記事へ!

【縫製加工】立体形状のカバーを作る

当社では、ゴア®ハイパーシート®ガスケットの縫製加工品を得意としています。

糸も100%PTFE製ですので、半導体業界のようなクリーンさが求められる環境で使用する

ケーブルカバーの対応実績があります。

また、ハイパーシートを縫製することで、大きなカバーを作成することも可能です。

問題解決事例で紹介した酸洗槽は長さ4mを超えるため、

1500㎜×1500㎜の原反をつなぎ合わせて製作しました。

縫製加工についてもっと知りたい方は以下記事へ!

https://yukosyokai.co.jp/skill/sewing

【ハーフカット加工】粘着付きシートをより剥がしやすく!

ゴア®ハイパーシート®ガスケットを固定したい・貼り付けたい場合は

両面テープと貼り合せて、ハーフカット(ハーフ抜き)加工をすることができます。

ゴア®ハイパーシート®ガスケットはフッ素樹脂ではありますが、

多孔質で表面に微細な凹凸があります。

そのため、ソリッドのPTFEよりも両面テープが付きやすいという特徴があります。

ハーフカット(ハーフ抜き)加工についてもっと詳しく知りたい方はこちら!

おわりに

ゴア®ハイパーシート®ガスケットについて、

「縫製品や接着品について現物を見ながら打ち合わせしたい」

「サンプルシートで自社で使っている薬液に対する耐薬品性を確かめたい」

「原反シートがすぐに欲しいので、在庫から当日発送可能か確認してほしい」

という方は、以下お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。

当社営業より2営業日以内に回答させていただきます!